「真っ白な馬や、金髪のように美しいしっぽを持った馬。競馬場やテレビで見かけると、美しくてつい目で追ってしまいますよね。」
サラブレッドには様々な毛色があり、それが馬の個性を引き立てる大きな魅力になっています。
でも、実は競馬場で走っている真っ白に見える馬の多くは、「生まれつき白かったわけではない」という驚きの事実をご存知ですか?
この記事では、サラブレッドに存在する全8種類の毛色を紹介し、特に人気の高い「芦毛(あしげ)」と「白毛(しろげ)」の決定的な違いを分かりやすく解説します。毛色の見分け方を知れば、パドックでの観察やカメラ撮影が何倍も楽しくなりますよ!
大人気!「白・グレー」系の馬の秘密

競馬場でひと際目を引く、白やグレーの馬たち。実は彼らは、大きく2つの種類に分けられます。
芦毛(あしげ):歳をとるごとに白くなる
ゴールドシップやオグリキャップなどに代表されるのが「芦毛」です。
彼らは現在真っ白(またはグレー)に見えますが、実は生まれた時は真っ黒や栗色をしています。
人間が年齢を重ねて白髪になるのと同じメカニズムで、成長するにつれて少しずつ白い毛が混じり、最終的に純白へと変化していくのです。
「3歳の頃は黒っぽかったのに、引退する頃には真っ白になっていた」という成長と変化の過程を楽しめるのが、芦毛馬の最大の魅力です。
白毛(しろげ):突然変異の奇跡
一方、アイドルホースのソダシに代表されるのが「白毛」です。
芦毛とは異なり、こちらは「生まれた時から真っ白」です。遺伝子の突然変異などによって生まれる極めてレアな存在で、JRAに登録されているサラブレッドの中でもほんの一握りしかいません。
見分け方のポイントは「肌の色」です。芦毛の馬は毛をかき分けると皮膚が黒いですが、白毛の馬は皮膚がうっすらとピンク色をしています。まさに競馬界に舞い降りた奇跡の存在と言えます。
パドックで探してみよう!基本の毛色

白やグレー以外にも、サラブレッドの毛色は基本となる種類があります。
スマホからでも見分けやすいように、パドックでよく見かける代表的な毛色をカードにまとめました。次に競馬場へ行く際は、ぜひ答え合わせをしてみてください!
🐴 鹿毛・黒鹿毛
(かげ・くろかげ)
サラブレッドの約半数を占める最もスタンダードな毛色です。体は茶色ですが、たてがみや尻尾、足元の毛が「黒色」なのが特徴。黒鹿毛は全体的により黒みが強い焦げ茶色をしています。
✨ 栗毛・栃栗毛
(くりげ・とちくりげ)
体も足元も明るい茶色や黄金色をしています。鹿毛と違い、たてがみや尻尾が黒くありません。中には金髪のように輝く馬(尾花栗毛と呼ばれます)もおり、非常に見栄えがする美しい毛色です。
🖤 青毛・青鹿毛
(あおげ・あおかげ)
「青」と言ってもブルーではなく「漆黒」のことです。カラスの濡れ羽色のように全身が黒光りする、とてもカッコいい毛色です。鼻先や脇腹がわずかに茶色い馬を「青鹿毛」と呼びます。
Smart Turf流!毛色と血統の面白い関係
毛色に関する歴史を知ると、競馬の血統ドラマがさらに面白くなります。
「芦毛の馬は走らない」と言われた時代
今でこそ大人気の芦毛ですが、かつて日本の競馬界では「芦毛の馬はスピードが足りない、走らない」というジンクスが信じられていた不遇の時代がありました。
しかし、その常識を実力で打ち破ったのが、伝説のアイドルホース・オグリキャップや、天皇賞馬タマモクロスといった名馬たちです。彼らがターフ(芝生)の上で数々のドラマを生み出し、「強い芦毛」の血を証明しました。
さらにその後、クロフネやゴールドシップといった名馬が登場し、今では芦毛は強さと人気を兼ね備えたスターの象徴となっています。毛色の歴史には、こうした「血のロマン」が詰まっているのです。
まとめ:推しの「毛色」を見つけて競馬を楽しもう
いかがでしたか? 馬券の予想だけが競馬の楽しみ方ではありません。
パドックの柵沿いに立って、
「あの金髪の栗毛、すごく可愛いな!」
「あそこの黒光りしている青毛、強そうでカッコいい!」
そんな直感から、応援する「推し馬」を決めるのも、最高の競馬ライフの第一歩です。
今度の週末は、少し視点を変えて、美しいサラブレッドたちの「毛色」に注目してレースを楽しんでみてくださいね!
