競馬新聞やスポーツ紙、ネットの予想サイトを見ると、馬名の横に「◎」や「〇」といった謎の記号がズラリと並んでいますよね。
「なんとなく、二重丸(◎)が一番強そうなのは分かるけど……」
「三角(▲)と白抜き三角(△)って何が違うの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
実はこの「印(シルシ)」、予想家によってその重みや意味合いが微妙に違うことを知っていますか?
ここを理解していないと、人の予想に振り回されてしまい、いつまで経っても自分の予想力が身につきません。
この記事では、競馬予想の共通言語である「印の意味」を正しく理解し、プロの予想を「参考」にして自分だけの当たり馬券を見つけるためのスキルを解説します。
基本の4大印「◎〇▲△」の意味を完全解説
まずは、どの媒体でもほぼ共通して使われている「基本の4つの印」を覚えましょう。これさえ分かれば、予想家がどの馬を推奨しているかが見えてきます。
◎(本命):勝つ確率が最も高い馬
読み方は「ほんめい」。
その予想家が「最も勝つ確率が高い」と判断し、自信を持って推している馬です。
- 役割: 馬券を組み立てる際の「軸(中心)」となる馬。
- 特徴: 実力、適性、調子などを総合的に見てNo.1の評価。
〇(対抗):本命を負かすならこの馬
読み方は「たいこう」。
評価としては2番手ですが、ただの2位ではありません。
- 役割: 「もし◎の馬がコケた場合、代わりに勝つのはこの馬」というライバル的存在。
- 特徴: ◎に匹敵する実力馬。◎と〇の組み合わせは、その予想家にとっての「鉄板(堅い)」予想となります。
▲(単穴):ハマれば強い一発屋
読み方は「たんあな」。
評価は3番手ですが、最も不気味で面白い存在です。
- 役割: 実力は◎や〇に劣るかもしれないが、展開やコース相性がハマれば、あっさり勝ってしまう(1着になる)可能性がある馬。
- 特徴: ピンかパーか(勝つか惨敗か)の魅力的な穴馬に使われます。配当妙味を狙うなら要チェックです。
△(連下):2・3着ならありそう
読み方は「れんした」。
「1着までは厳しいかもしれないが、2着や3着なら入ってくるだろう」という馬たちです。
- 役割: 3連複や3連単を買う時の「紐(ヒモ=相手候補)」として抑えておく馬。
- 特徴: 複数(△1、△2、△3…)につけられることが一般的です。
知っておくと通っぽい?「☆・注・×」の意味
基本の4つ以外にも、予想家の個性が出る「特殊な印」が存在します。
☆(星):予想家の「推し」や「穴」
読み方は「ほし」。
▲(単穴)と似ていますが、より「予想家の個人的な好み」や「直感的な穴馬」に使われる傾向があります。
「人気はないけど、この馬だけは買っておけ!」というメッセージが込められていることが多く、ここが当たると予想家の評価が爆上がりします。
注(注意)と×(ペケ)の使い分け
- 注(ちゅう): △の下、あるいは△と同等の評価。「注意が必要な馬」「3着の隅っこには入るかも」というニュアンスです。
- ×(ぺけ・バツ): 「ダメな馬」という意味…ではありません! 実はこれも「抑え」の意味。△よりは評価が低いものの、無視はできない馬に使われます。
Smart Turf流!印の「裏側」を読むコツ
印の意味が分かったところで、ここからは一歩進んだ「大人の読み方」を伝授します。
印は単なる優劣のランク付けではありません。その裏にある「予想家の意図」を読み解きましょう。
予想家の「スタイル」を見極めよう
同じ「◎(本命)」でも、誰がつけたかによって意味が全く異なります。
- 的中率重視の「堅実派」:
- 誰が見ても強い、1番人気の馬に◎を打つ。
- 活用法: 素直に信頼してOK。ただし配当は安い。
- 高配当狙いの「穴党」:
- 「えっ、この馬?」という人気薄に◎を打つ。
- 活用法: 当たる確率は低いが、当たればデカイ。自分の予想に行き詰まった時のスパイスとして参考にする。
新聞やサイトを見る時は、「この予想家はどのタイプかな?」と意識してみましょう。
印がズラリと並ぶ「人気馬」は逆に危険?
新聞を見ると、ある1頭の馬に予想家全員の「◎」がズラリと並ぶことがあります(通称:グリグリの本命)。
「これは絶対に勝つ!」と思いがちですが、競馬に絶対はありません。
全員が◎をつけるような馬は、当然オッズ(配当)も極限まで低くなります。
- 勝って当たり前、配当は安い
- 負けたら大惨事(馬券は紙屑)
投資的な観点で見ると、「リスクに対してリターンが見合っていない(期待値が低い)」状態とも言えます。
初心者のうちは、こうした圧倒的人気馬がいるレースは「見るだけ(ケン)」にするか、あえてその馬を外した馬券を少額買って楽しむのも一つの手です。
まとめ:印はあくまで「ガイドマップ」
予想印は、広大な競馬の海を航海するための「地図」や「コンパス」のようなものです。
- ◎(本命): 目的地(軸馬)
- 〇(対抗): 第二の目的地
- ▲・☆(穴馬): 隠された宝箱
地図があると安心ですが、最終的にどのルートを通って、どの宝箱を開けるかを決めるのは「あなた自身」です。
プロの印を参考にしつつも、最後は前回の記事で紹介した「自分が応援したい好きな馬」や「直感」を信じて馬券を買う。
それが当たった時の喜びこそ、競馬の最大の醍醐味です。
これで、新聞の読み方もマスターしました。
